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あなたに必要なのは、キャリアアップに繋がる信頼関係を築くことです ~マネージャーになるためのコツ~

自分のキャリアの成長について考える人も多いと思います。 そこで、マネージャーやシニアな上位ポジションにつくために必要なことは何でしょう。

そもそも会社のプロモーションがどのように決められているか知っていますか?

会社によってそれぞれタイミングは異なりますが、新しく部署やマネージャーをつくるという次期戦略について、マネージャーポジションにいる人たちが集まって議論する場があります。

新しい部署の立ち上げや、既存部署の成長や強化を考える会議の中で「次に誰をマネージャーにするか」という話になります。

そこで、あなたの名前が覚えられているか、あなたの名前が挙がるかどうかがポイントです。

そのためには何をすればいいのかと考えた時、「きっとこのまま頑張って努力をしていればマネージャーに覚えてもらえる」と思うところですが、意外とその会議で名前を出してもらうのは難しいことです。

ここで言うのは、単純に「名前を覚えてもらう」ことではなく、いかに推薦されるような人材・存在になるかという印象付けや位置付けである認識のことです。

では、そのプロセスはどのようになっているのでしょうか。

多くの場合、自分が育てている人材を推薦することが多いです。 時間や労力をかけて育成している人物を一番に推薦し、次期マネージャー候補として提案します。 まず、マネージャー自身に費用対効果を得たいというマインドが働くというのもあります。 そしてなにより、すでに信頼関係が築けていると 仕事をする上で互いに理解があり、ぶつかることも少なく、また、相手には恩返しや期待に応えたいという思いも生じるので 互いに動きやすい環境をつくろうと作用し、良い仕事ができると考えるからです。

そのことから、キャリアアップのためには “育てられている” ことがポイントなのです。

私が以前リクルートに勤めていた時の “育てられていなかった” と感じた実体験を元にお伝えします。 前提として、リクルート自体は育成もきちんと考えているとても素晴らしい会社です。 しかし、たまたま私が所属したところは急成長をしているさなか、入社時40人ほどの規模でしたが 会社を離れた約2年後には300人を超える組織になっていました。

毎月数十人を採用し、新たにマネージャーを育てるというよりは 別の会社のマネージャーポジションの人材を連れてきて充てていくシステムでした。

新規部署や新しい企画が生まれる中、マネージャーが2,3ヶ月で異動したりプロジェクトの変更があったりと、1年で6~7人のマネージャーがアサインされている状態です。 このように複数に分散すると、一人一人のマネージャーには “自分が部下を見て育てている” という意識がほとんどありません。

同時に多くのプロジェクトに携わり、互いに少ししか関わることがないため、マネージャーは自分には責任の所在がないという考えになります。そこには、きちんとした “部下” という認識がありません。 つまり、人を育てることができないのです。

そして1年が経ち キャリアアップを期待していた頃、ちょうど次のマネージャーポジションが決まるタイミングが訪れました。 しかしそこで選ばれたのは私ではなく別の人で、私とスキルや年齢も同じくらいなので とてもではないですが納得できませんでした。

そのことについて マネージャーの一人に意見を伝えましたが、明確な返答はありませんでした。ただ唯一、人選された人にあって私にないものとして話に出たのが、マネージャーとの信頼関係です。 私は誰の弟子でもなかったことに気付かされたのです。どのマネージャーとも うまく信頼関係を築けていませんでした。

当時の私は6,7つのプロジェクトを担っていましたが、それをこなしているだけではキャリアアップに繋がらないという現実がありました。

そして、キャリアアップのために今必要なのはマネージャーとの信頼関係を築くことだと判断し、1つのプロジェクトに集中させてほしいと 上司であるマネージャーに掛け合いました。

すると、「その選択はあなたのキャリアに良い選択ではない。」「これほどのプロジェクトを抱え、こなせることはあなたが認められる要素だ」と言われましたが、その時にはいくつものプロジェクトを回せる力があることはすでに証明されていたので、私にとっては重要ではありませんでした。

プロジェクトを1つにしたことで責任が軽くなったように見えるかもしれませんが、3ヶ月経つ頃に部下がアサインされ始め、半年~7ヶ月、9ヶ月が経つ頃には2つのプロジェクトリーダーを任され、さらにはマネージャーとの信頼関係を築き、やっと私自身のキャリアパスが示されたことを実感しました。

そんな中、新規プロジェクト立ち上げのリーダー候補として私に声がかかったのです。 しかしその時にはこの “GAME” を理解し収得していた私は、起業をしたいという考えを抱いていたので、それを伝えたところ「外ではなく社内でチャレンジし、スタートアップを作りませんか?」という話にまでなりました。

これが実際に私が経験したことです。

この体験談から言えることは、きちんと “育てられている” という認識をしてください。 キャリアの成長にとても大事なことなので、ここに重点を置いてほしいです。

もし今誰にも育てられていないと感じたら、あなた自身が “この人に育てられたい” と思う相手にアプローチし「弟子にしてください」と声をかけてみましょう。

とても簡単なことではないと思いますし、頭を下げることは年齢を重ねるにつれてなかなかプライドが邪魔をしますが、マネージャーに対しアプローチをしてください。 まずはそこで人間関係をつくり、そして信頼関係をしっかり築けると、きっとあなた自身の道を切り開けます。

                         CEO グスタボ・ドリー

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