日本のビジネス文化で嫌いなところ【TOP5】

前回、『日本のビジネス文化の魅力【TOP5】』では “好きなところ” をお伝えしました。

今回は、私が日本に14年間住んでいて、ブラジル人として 日本のビジネス文化の中で “もどかしく思うところ” を発表します。

これから挙げることがブラジルでは全くないというわけではありませんが、日本のビジネス文化がもっと良くなることを期待して、皆さんに伝えたいと思います。

【TOP5】無駄に完璧主義な人が多い

私はマネージャーとしてプロジェクトマネジメントに携わっていますが、ソフトウェアなどの品質の議論をする際に「完璧でないとダメ」と考える人がとても多く、ハードルが上がっています。

ほとんどの場合、品質レベルを0%から80%にするのと、さらに80%から100%にもっていくのとで同じほどの時間を要します。

しかし、品質を80%から100%に上げても顧客は違いをさほど感じない部分もあり、大体は80%の品質レベルで満足しています。

どこまで品質レベルを上げるかは会社の方針の中で話し合い、どのくらいお金をかけるか議論が必要です。最初の見込みで80%の品質レベルで予算を組み、終盤で見積もりをオーバーさせてさらに品質を上げたとしても、結果的に顧客からの価値が期待ほど生まれないということがとても無駄に感じます。

これを考えると、そこまで厳しく完璧に仕上げることを求めなくても良いのではないでしょうか。

必要以上にストレスをかけるため、日本はストレスが高い社会でもあります。

【TOP4】相手に同じ期待をして要求する

時間を守ることに関して言うと、打ち合わせの時間にしても予定の10分前にはスタンバイしていることを求められ、例えば打ち合わせ時刻に2分遅れると非難されます。

正直私は何度も注意を受けたことがあり、その度に「たった2分なのにそこまで怒る必要があるのか」と思いました。

時間に関して感覚としてグレーゾーンであっても、その決められたルールを破ることは許されず、融通が利きません。

そこまで厳しくせず、もう少し余裕を持たせると人生が楽しくなるのではないでしょうか。

【TOP3】メールや電話でのコミュニケーションが長い

礼儀正しい文化ということもあり、細かく確認したいという気持ちもわかりますが、メールや電話、会話を含め全体的に内容が長いです。

Time is moneyという言葉があるように、時間を圧縮してスピードアップさせたらもっと1日を効率的に過ごせます。

例えば会議にしても、議論が早く終わった場合でも予定時間まで使おうとするところがあります。本来の目的を終えたのであれば早く切り上げてもいいところ、確保された時間いっぱいまで会議を続けようとするのはとても非効率的です。

また別の例ですが、ある時期ソニーとGoogleがパートナーシップを組もうとしていて、ソニーのチームが1ヶ月かけてかっこいいスライドを作成し、アメリカのGoogleにプレゼンをしに行きました。

先に完璧にプレゼンを終えたソニーに対し、Google側のプレゼンは「このGmailの内容がポイントです」と、ただメールを読み上げて終わりました。それだけで十分伝えることができたのです。

果たしてソニーがプレゼンの準備に費やした1ヶ月もの期間は必要だったのか、どれだけ非効率的に仕事をしていたのかと強く感じました。

Googleが素晴らしいと言うわけではありませんが、ちょうどいい間の方法でもっと時間の効率を良くできると思います。

先述の完璧主義な部分とも繋がりますが、もう少しリラックスして仕事をした方がいいと感じます。

【TOP2】現場に責任を任せない

全ての権限はトップダウンの体制に基づいているため、プロジェクトの進みが遅いです。

もっと信頼関係を作り、現場が判断して行動できるようにトレーニングしましょう!

以前のブログ『パワフルなマネジメントとは ~個々の能力を発揮させてチームを強くする~』を参照ください。)

上が考えて現場が動くという “完全に分けられた体制” のまま、現場に判断させず判断しなくていい状態が続くのは、トップの立場としても会社としてもずっとしんどい状況です。

長期的な投資になり、人材育成は会社として大変なことなので簡単ではありませんが、長い目で見ると仕事においてスピードも速くなります。

さらにはマネジメントの考え方を全体に浸透させることができれば、上司としての仕事を減らせます。

この、“現場に責任を任せない” 仕組み はとても非効率的です。

【TOP1】良い会社の文化を作ろうとしない

前提として、良い会社にしたから必ずしも売上が上がるというわけではなく、実際には厳しい文化でも優しい文化でも儲けることができます。また、人に優しい “良い環境” を提供することは非効率的な部分もあるため、場合によっては厳しい方がやりやすいこともあります。

しかし、人の人生に関わるため、上司には “部下の幸せの責任” も一部あると思います。

家族の安定、会社でのキャリアや環境に満足度があるか、心身ともに元気で働けているかを考えてほしいです。

夢のような話かもしれませんが、happyな社会を目指し、仕事での幸せにもっと責任を持ってください。

「うちの会社はブラックだから」と済ませるところがとても嫌いです。その、ブラックだと感じるところを許す思考が、会社を作っているのだと言いたいです。

他の会社の良いところや理想と比べて仕方ないと諦めるのではなく、意味のある仕事をして人生を充実させましょう!

意味を感じていない部分についてを部下としっかり話し合い、トレーニングなど必要なサポートを行ってください。

それから、マネージャーからの『ただ任されただけで、このポジションに就きたくて就いたわけではない』という言い訳も聞きたくありません。

あなたの部下が不幸せなままでいいのでしょうか?

結果的に皆がそれぞれ理由をつけて言い訳をし、良い会社を作ろうとしないので、日本は全体的に幸せ度が低くなっているのです。

当然のことかもしれませんが、どの会社も社長に訊くと “誰も、皆が苦しむ不幸せな会社を望んで作ってはいない”と言います。

どこかで忘れて、段々幸せから離れてしまっていることがもったいないです。

忘れないように最初の気持ちを思い出し、良い会社を作ることに十分意味があります。

会社で働いている人たちの人生を良くしているという意味を感じてください。

私が思う “日本のビジネス文化で嫌いなところ” を解いていくと、日本のビジネス文化は良くなり、もっと日本が豊かになると信じています。

                         CEO グスタボ・ドリー

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