あなたの会社に “衝撃的なルール” はありますか?
企業文化について話したいと思いますが、衝撃的なルールのコンセプトと考えるとわかりやすく、皆さんにも知っていただきたいです。
ほとんどの会社や店舗には、それぞれルールがあります。
しかし単純な話ですが、“この行動をすればいい” と定めたものがあっても、マネージャー自身が体現していないものや守れていない場合は当然部下もついてきません。
上辺だけ綺麗なことを言っていても、行動が伴っていないことはすぐに周りは気がつきます。
例えば、「時間厳守」というルールをマネージャー自身が守れていなければ説得力もなく、結果的に部下たちは皆〝ルールに従うか、マネージャーの良くない手本に倣うか〟というところで揺れてしまいます。
やるべきこと、基本的なルールを守ることは前提としても、さらにその上には衝撃的なルールのコンセプトがもたらす効果があります。
アメリカ企業の社長にベン・ホロウィッツ氏という方がいます。
元々オプスウェアというソフトウェア企業でしたが1600億円でHPに買収され、のちの様々な著書の中に『WHAT YOU DO IS WHO YOU ARE』という企業文化をテーマにした本を出しています。
ちなみに日本語版はこちら:『WHO YOU ARE 君の真の言葉と行動こそが困難を生き抜くチームをつくる』
この本に書かれていたのは、会社のトップが社員たちについて来るよう伝え、どんなに社長が体現して見せても、各マネージャーが行動したり行動しなかったりすると 企業文化はマネージャーに委ねられてしまうということです。
それは良い一面もあるため一概に悪いというわけではありませんが、社長がやりたいこととあまりにもズレが生じ、統一したい部分さえバラバラになってしまうことでもあります。
従業員が増え、倣ってもらうことだけでは十分でなくなった時、衝撃的なルールをつくることで打開しましょう!
ここでもう1つ、本の中に書かれていた面白い話があります。
Amazonは数千億ドルの売上がある大きな会社ですが、以前何年も連続してあることが行われていたという信じがたい衝撃的なストーリーです。
それは既製品の机を購入するのではなく、ホームセンターで安いドア用の木材を買い、社員が組み立てて社内デスクとして使っていたということです。
そこで社員たちは「なぜ良い給料をもらって贅沢な人生を送っているのに、このようなガタつくデスクで仕事をしなければならないのか」と疑問を抱きます。
その「なぜ」が、企業文化の説明に繋がるのです。
では儲かっている会社が、貧乏くさくドア用木材を利用したデスクを使う理由はどのようなものでしょうか。
それは、コストの節約です。
顧客に費用対効果の高い「安くて良い商品を提供するため」に倹約し、自分たちはお金を無駄に使わないで制限する という強いメッセージなのです。
とても衝撃的なルールではありませんか?
他にも、遅刻をすると罰金がある会社もありますね。
この「なぜ?」は、打ち合わせなどがある場合、“皆の時間が大事なので、相手の時間をきちんと守りましょう” ということです。
このように、衝撃的なルールは企業文化に大きく関係しています。
あなたの会社にも衝撃的なルールがあれば、ぜひ教えてください。
そして、衝撃的なルールを一緒に作りましょう!
CEO グスタボ・ドリー
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