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執筆者の写真Gustavo Dore

マネージャーのSOS!部下との1on1で距離感を縮めて信頼関係を築き、有意義なものにするために ~モチベーションに気付かせる7つの質問~

部下との1対1の場で「何を話せばいいのか」と悩むマネージャーへアドバイスがあります。

今回、社内で行う私とマネージャーとの1on1で、マネージャーから出た悩みを元にレクチャーします。 日々仕事をしていて、正直そこまで相手に興味があるわけでもなく、さらに仕事でプライベートな話をするのもどうなのか と考える人がとても多いです。

そこで私からのアドバイスですが、『人(相手)に興味をもってください』。 もちろんプライベートな話もして、関係性を築いてほしいです。

ただ、注意しておきたい大事なポイントですが、先に自分のプライベートな話をし、相手もプライベートな話がしやすい環境を作ってください。 こちらから一方的に訊いてしまうと、監視や詮索をされているような感覚を持たせたり、警戒心から壁を作られてしまいます。

まずこちらのことを話すことで相手も自然に話しやすい態勢になるので、安心して答えられるような雰囲気をつくりましょう。

では、プライベートな話とは、具体的にはどのような話をすればいいのでしょうか。

実はマネージャーやリーダーとして人を育てる上で、“ある7つの質問” を用いて部下との距離感を縮め、信頼関係を築くことができます。

【モチベーションに気付かせる7つの質問】

①あなたは仕事を通じて何を得たいですか?

②どうしてそれを得ることが大切だと考えますか?  POINT)ここで「なぜなぜ理論」を用いて3回の質問をする。  例:「儲けたい・稼ぎたい」→なぜ?「子どもをインターナショナルスクール・プライベートスクールに通わせたい」→なぜ?「自分が若い頃もっといい学校で勉強したかったが できなかったので、子どもに与えたい」  このようにパッと思いついた話であっても、質問を重ねていくことで深い話ができ、信頼関係も生まれるため 大事にしてください。

③何をもって「いい仕事をした」と言えますか?  →具体的にすることで達成感を感じさせる

④どうして今の仕事を選んだのですか?  →山ほど仕事があり、無限の選択肢がある中でこの仕事を選んだことがポイントで、意味を持たせる

⑤過去にやっていた仕事は、現在の仕事にどう繋がっていますか? →これまでの経験が役に立つ、自信を持って良いということに気付かせる  ストーリーとして流れを感じさせることで、意味を持たせるための大事な質問です。 ⑥あなたの一番の強みは何ですか? →考えて自覚することで自信をもたせる

⑦私たちはあなたをどのようにサポートできますか?(周囲からどのようなサポートがほしいですか)  これはマネージャーの立場で一番重要な質問です。  会社として、マネージャーとして どのように手伝えるのか、どのようなサポートをしてほしいのかをヒアリングし、こうなったら嬉しいという要望、仕事に関する紹介やキャリアプランの希望などを訊けるといいです。  ここで出る内容はきっと色々と深く考えて真面目に話しているので、部下の意見からアクションプランを立て、次の1on1までに何かアクションを行えるようにしてください。

アクティブリスニングがとても大事です。 途中で遮らないよう30分~1時間は時間を取って、きちんと考えて答えられるように十分な時間を与えられるといいでしょう。

この7つの質問をもって部下のモチベーションに気付かせ、そして信頼関係を築き、あなたにとってもあなたの部下にとっても、そしてあなたの会社にとっても 有意義なものにしてください。

私はリクルートを辞めてから、マネジメント育成や社員のモチベーションの深掘りの勉強を始めました。 そして、元Googleの総括の人事部長である ピョートル・フェリクス・グジバチ氏(現 プロノイア・グループ株式会社 CEO)と一緒に以前会社を設立し、あるシステムを開発しました。

社員のモチベーションを可視化し、データにすることでマネージャーが 困っている社員を早く助けられるようにするために MotifyHR “モティファイ”を作ったのです。 その中の理論に、今回お伝えした7つの質問があります。

これからも、マネジメント・育成・キャリアなど、仕事の様々な場面において生じる、 “人” に関する問題を共有し、皆さんのお悩みの解決や改善に繋がるヒントを伝えていきたいと思います。 人事や育成の問題で、私に相談や意見を聞きたいという方は、お気軽にコメントやメッセージをください。

                         CEO グスタボ・ドリー

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