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執筆者の写真Gustavo Dore

スタートアップ企業と中小企業の違い5

スタートアップ企業,中小企業,ベンチャー企業,大企業と様々ですが スタートアップやベンチャー企業は定義が曖昧なこともあり、自分が勤める会社がスタートアップ企業か中小企業か、どれにあたるかわからない という人も少なくないでしょう。

実は法律上 “スタートアップ企業” というものはなく、100人未満の企業はすべて中小企業という括りになります。

しかし、それぞれの企業が中小企業であったりスタートアップ企業と定めているのには違いがあり、どのような企業で働くか迷っている人の参考になればと思い、スタートアップ企業と中小企業の違いを大きく5つにまとめました。

①ファイナンス方法

【スタートアップ企業】

 エクイティ・ファイナンス:株式発行による資金調達。

              出資会社から期待され何十倍ものリターンを求められるが、資産がまだない場合も投資してくれる会社を見つけることができる。

【中小企業】

 デット・ファイナンス:金融機関からの借入で資金調達を行う。

            利息が発生し返済期限があるが、基本的に返済額も期限も事務的で安定している。

 私の知人も銀行からの借入で数千万円の機械をイタリアから移送し、アイスクリーム店を経営しています。

②時間軸、スピード感

【スタートアップ企業】

 予め期待値を示した出資会社との約束があるため、成長スピードが速い。

 仕事の効率を上げ、新たにプレーヤーと組むなど 次々仕掛けをしていく。

 個人やチーム、会社全体のスピードを求められ、出資を止められてしまわないように成長する必要がある。

 判断のスピード感を求められるのが苦手な人はスタートアップ企業には向かない。

【中小企業】

 借入の返済に合わせ、社長が成長したい速度で進む。

 その分、自身や会社の成長を望む人にとってはもどかしい部分もある。

③成長の可能性

【スタートアップ企業】

 チームの成長が必要になるため、マネジメントポジションや新しい部署が設けられ、得意分野や次のステップに挑戦することができる。

 キャリアアップや収入を上げて稼ぎたいという人に向いている。

【中小企業】

 会社の成長も、個人の成長も緩やか。

 生活できる分の収入があれば十分だと考え、落ち着いて働くことを望む人に向いている。

④EXIT(出口)

【スタートアップ企業】

 投資家にリターンを期待されているため5年~7年を目途に出口という期限があり、会社の株を売るか上場を目指す必要がある。

 世界の中でも日本は上場しやすいと言われているが、費用対効果を求められるため会社を売ることを強いられることもある。

 ただ、会社を売却したからと言っても必ずしも社長が変わる必要はなく、例えばInstagramはFacebookに買収されましたが、社長は変わらず継続しています。

【中小企業】

 出口が目的ではなく、「100年続く会社をつくろう」と掲げて ずっと会社を売らずに続けていくこともできる。

⑤大きい夢

何かしらの夢や目標をもって起業するため、中小企業に大きな夢がないという訳では決してありません。

例えばパン屋さんを構え、美味しいパンを作り毎日パンを売って、従業員とお店を回せれば幸せだというのも大事ですし、とても尊敬しています。

しかし、スタートアップ企業は大きい夢がある前提で出資を受けられます。

そのため、スタートアップ企業では 大きな夢の実現を目指す一員として共に働けると、充実して楽しく働くことができると思います。

いずれも優劣はなく、それぞれの価値観やライフステージ、やりたいことなどによって決めることができます。

入社後に自分のイメージや期待と違ったということが起こると、本人のダメージだけではなく会社側もエモーショナル的に大変です。

予め企業と合っているかを見極めて、ミスマッチを極力減らせると良いです。

自分に合った企業で働きましょう!

                         CEO グスタボ・ドリー

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